美術教師とアンディの関わりはごく表面的なものでしかなかった。それでも、ミス・マッキビンはアンディの素描の才能を見逃さず、学内誌が主催したコンテストに参加するように勧めた。アンディは優勝し、美術教師は当然の結果だったと思った。彼女はこうもいっている。「線描にはとてもすぐれていたけど、色はめったに使わなかった」ごく若いころから、アンディは現実を再創造するのではなく、定着させようとしていたのだ。参考文献/「伝記 ウォーホル パーティのあとの孤独」フレッド・ローレンス・ガイルズ著 野中邦子 訳