高校1年目が終わるころ、アンディは自分の顔を見出していた。(もう「しみ」や「まだら」ではない)色白の妖精という仮面をそっと身につけたのだ。アンディ空気のような存在だった。そのつもりになれば、木肌に溶け込んでしまうこともできる。しかし、必要な時には人の目をひくこともできた。奇妙な外見をあれこれいう者もいなくなり、世の中にようやく順応できそうだった。参考文献/「伝記 ウォーホル パーティのあとの孤独」フレッド・ローレンス・ガイルズ著 野中邦子 訳